フォローすべき最も優れた 10 のデータビジュアライゼーションブログ

データビジュアライゼーションは、以前はあまり知られていない分野でしたが、現在はビジネスインテリジェンスとデータジャーナリズムの分野で当たり前となっています。皆さんが目にするすべてのインフォグラフィックで、データビジュアライゼーションが活用されています。また、インサイトを効果的かつ魅力的に表示する方法は数多くあり、素晴らしいビジュアライゼーションを日々作成し、分析しているブログがかなりの数あります。これらのブログサイトを活用して、アイデアや重要な情報を入手するこ、または興味深い事実を知ることができます。

一般的にデータビジュアライゼーションについて詳しく知りたい場合は、Tableau が提供する詳細なデータビジュアライゼーションガイド、または Tableau 推奨のビジュアライゼーション例を確認するようにしてください。

1.Storytelling with Data

運営者: Cole Nussbaumer Knaflic 氏
Web サイトリンク: StorytellingWithData.com

データビジュアライゼーションは主に、説得力のあるストーリーを作成できるようにするためのものです。Cole Nussbaumer Knaflic 氏は、サイトと同じタイトルの著書「Storytelling With Data」で最もよく知られており、詳細なストーリーテリングに基づいたデータビジュアライゼーションアプローチを採用しています。同氏は、サイトを定期的に利用するユーザーに対してビジュアライゼーション課題を毎月提示し、批評やチュートリアルを提供することで、同氏のコミュニティがビジュアライゼーションマスターに近づけるよう支援しています。

Twitter で #SWDchallenge ハッシュタグを使用して、最新の課題へのすべての参加者を表示し、各課題の終わりに Knaflic 氏が提供する、提出されたグラフに関するまとめを確認してください。

2.Information is Beautiful

運営者: David McCandless 氏
Web サイトリンク: InformationIsBeautiful.net

Information is Beautiful を運営する David McCandless 氏は、データをつまらない機能に制限するのではなく、ブログを使用して、鮮やかな無駄のないデザインのパレットを用いた独自のプロジェクトを提示します。McCandless 氏にとって、最新のイベントや興味深い雑学的な情報が、クリエイティブなデータビジュアライゼーションプロジェクトを紹介する機会となっています。

非常に身近なトピックとクリーンでシンプルなデザインを用いることで、「Best in Show」の犬データチャート (英語) といったデータビジュアライゼーションを、同氏の最も人気のあるビジュアライゼーションの 1 つにしています。これは、データとデザインの共生関係を示す優れた例であり、色、形、サイズによって、限られたスペースで、読み手を圧倒させることなく、多くの情報を伝えています。

3.Flowing Data

運営者: Nathan Yau 氏
Web サイトリンク: FlowingData.com

Flowing Data は、データに対する私たちの理解やデータがどのように私たちの日々の生活に影響を与えているかについて探索します。このブログの創設者で統計学者である Nathan Yau 氏は、データビジュアライゼーションを主題と作成者との間の継続的な会話、つまり言葉で表します。

「深夜に働き続ける思考の結果」と称される Yau 氏の最も訴求力の高いプロジェクトは、かなり日常的なだけでなく、とりとめのない情報から素晴らしいビジュアライゼーションを生み出しています。あなたの職業が、あなたの恋人の選択にどのように影響するかを考えたことがありますか? ないでしょう? Flowing Data では、職業データに基づいた予測的なパートナーマッチング (英語) のデモをご覧いただけます。また、経済学者やファストフード好きの方を対象に、米国のサンドイッチ市場での Subway による市場支配 (英語) を図示するマップがあります。さらに、サンドイッチが好きではない人のために、ピザ (英語)ハンバーガー (英語)コーヒー (英語) でも同様のビジュアライゼーションを用意しています。Flowing Data では、型にはまるのではなく、好奇心がその存在の主軸となっています。

4.Visualising Data

運営者: Andy Kirk 氏
Web サイトリンク: VisualisingData.com

Visualising Data の創設者兼編集長である Andy Kirk 氏は、データビジュアライゼーション分野のエンサイクロペディアとして、Visualising Data を作成しました。これには、リソース、例、ディスカッションフォーラム、さらには友好的な業界専門家のコミュニティが備わっています。また、テーマに合わせてデータビジュアライゼーションがサイトのデザインに組み込まれており、ホームページでは人気のある投稿をハイライトする軽快なバブルが表示されています。

魅力的な一度限りのコンテンツの域を超えて、繰り返し提供される投稿も Visualising Data の大きな特徴となっています。

  1. 最も優れたデータビジュアライゼーション: 最も優れたデータビジュアライゼーションコンテンツを提供する投稿を毎月提供し、データビジュアライゼーションでの最も重大な進展についてのレビューを年に 2 回提供します。
  2. 記事: ビジュアライゼーションのデザインについて論じた記事を月に 2 回公開します。この記事には、データビジュアライゼーション専門家とのインタビューが含まれることがよくあります。
  3. ささやかなビジュアライゼーションデザイン: この記事は、ビジュアライゼーションに大きな影響を与える、小さな独特のデザイン上の選択肢に焦点を当てています。

5.Junk Charts

運営者: Kaiser Fung 氏
Web サイトリンク: JunkCharts.typepad.com

Junk Charts は、さまざまなデータビジュアライゼーションの欠点について分析し、詳述された建設的な批評とテクニックの分析を提供します。不完全なデータソース、問題のあるカラーパレット、不適切なグラフタイプの使用など、サイト作成者である Kaiser Fung 氏は、何がうまく機能していないのか、そして重要なことに、それをどのようにして改善できるかについて論じます。

Fung 氏は、各批評の最後に、代わりに使用できる適切なデータグラフィックを提供します。これには、Fung 氏の推奨事項が組み込まれているため、ベストプラクティスが実際にどのように見えるのかを読者が確認するのに役立ちます。投稿は週に何度か行われますが、毎年、「Pi Day」 (3 月 14 日) は特に注目を浴びています (英語)。Fung 氏とその同僚はこの日に、円グラフの増加 (英語) に対抗する #onelesspie キャンペーン (英語) に向けて犠牲となる不運なグラフを 1 つ選択します。

6.The Pudding

運営者: Matt Daniels 氏
Web サイトリンク: Pudding.cool

The Pudding は、クリエイティブなインタラクション重視の視覚的なエッセイを作成します。The Pudding は、データジャーナリズム、ビジュアライゼーション、Web エンジニアリングを組み合わせることで、文化的なディスカッションを視覚化するために、試験的かつ独自性の高いアプローチを採用しています。これは、Web ベースのデータビジュアライゼーションの境界線がいかに極限まで広げられ操作されているのかを垣間見ることができる、非常に有効な Web サイトです。

The Pudding のジャーナリスト兼エンジニアもまた、成長している「ハウツー」シリーズの記事で、誰もが学べるように自身のツールと手法を文書化しています。これらの投稿は、利用しやすく、楽しい内容で、具体的なコードにも正面から向き合っています。

7.The Atlas

運営者: Quartz Media 社
Web サイトリンク: TheAtlas.com

ブログというよりは、リポジトリ的な要素が強い The Atlas は、Quartz のすべての興味深いチャートやグラフのハブとしての役割を担っています。これらのチャートやハブは、非常にシンプルで検索可能であると同時に、モバイルフレンドリーであることに重点が置かれています。複雑なデータビジュアライゼーションはなく、1 つの関心のある点について調査する、控えめで焦点が絞られたビジュアライゼーションが提供されています。大規模で複雑なダッシュボードが本だとしたら、Atlas のビジュアライゼーションは、厳選された言葉で記述された段落です。これらは、Quartz のオンライン記事への挿入が意図されたビジュアライゼーションであり、どのような Web サイトにも簡単に埋め込むことができます。

興味深いことに、The Atlas は、大半のビジュアライゼーション用にダウンロードできるデータを提供し、埋め込みの統計を含めることで、各ビジュアライゼーションがどこに埋め込まれて、インターネット上の他の場所で使用されているかを追跡できるようにしています。

8.Graphic Detail

運営者: The Economist 社
Web サイトリンク: Graphic Detail

The Economist の視点で世界を見たいと思いますか? Graphic Detail は受賞歴のある雑誌が運営するデータビジュアライゼーションブログです。平日には毎日、世界的な出来事を発生させている、マクロ的な仕組みとミクロ的な仕組みを詳細に調査する、インサイトに富んだ新しいチャート、マップ、またはインフォグラフィックが提供されます。各ビジュアライゼーションには、簡潔な分析記述が伴っており、使用されたデータソースについての詳細が含まれています。

政治や経済に関心がある場合、ひらめきを得たい場合、または勤務終了後の会話のテーマを見つけたい場合には、Graphic Detail に行けば、毎日情報が見つかります。

9.アメリカ合衆国国勢調査局FEMA

運営者: アメリカ合衆国国勢調査局、アメリカ合衆国国土安全保障省
Web サイトリンク: Census.orgFEMA.gov

政府の Web サイトは、厳密にはブログではないだけでなく、「連邦官僚制」と「トレンディで有用なデータビジュアライゼーション」は完全に同義ではないため、ここでの選択肢としてはふさわしくないかもしれません。とは言え、アメリカ合衆国国勢調査局とアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁 (FEMA) は、データビジュアライゼーションに非常に入れ込んでおり、両機関の .gov サイトでは、そのトピックに関するサブセクションが数多く設けられており、定期的に更新されています。

アメリカ合衆国国勢調査局のサイトは特に便利です。同局のデータビジュアライゼーションギャラリーは、毎週更新され、人口統計情報の完全な宝庫となっています。しかし、過去の人口の傾向や人口総数の確認ができるだけではありません。同局の取り組みは、世帯や家庭のダイナミクス、移住や地理的な流動性、さらには経済指標などを含めるように拡張しています。詳細について知りたい場合は、国勢調査のソースデータ (英語)国勢調査に関する情報 (英語) を確認し、API を探索してください (英語)。同様に、FEMA の専用セクションでも、非常事態、火災の宣言、災害住宅支援、過去の洪水データなど、あらゆることの詳細な情報を提供する、インタラクティブで包括的なグラフィックが提供されています。

10.Tableau ブログ

運営者: Tableau
Web サイトリンク: Tableau.com/blog

もちろん、Tableau のブログもこのリストに含められます。Tableau のブログは、常に更新される Tableau の製品や企業文化に対するインサイトを提供する以外にも、例、アイデア、ヒントとコツ、コミュニティのハイライト、データが持つソーシャルな影響についてのストーリーなどを豊富に提供します。毎週提供される「Best of the Tableau Web (Tableau Web の最も優れた点)」のコラムを必ずお読みいただき、Tableau 固有のデータビジュアライゼーション、ヒント、ストーリーを確認してください。

その他注目に値するサイト: FiveThirtyEight

ESPN の FiveThirtyEight (英語) は、ブログではなく、データビジュアライゼーションの投稿に特化しているわけではありませんが、このリストに記載するに値するサイトです。FiveThirtyEight は、ビジュアライゼーションやインタラクティブなビジュアルモデルを生成し、Github に詳細なデータセット文書を常に投稿する、データジャーナリズムアウトレットです。特に注目すべきものとして、2016 年の米国選挙データのモデル化や大統領支持率の集計などを扱っている、インタラクティブな政治的ビジュアライゼーションがあります。

その他注目に値するサイト: Viz.WTFr/DataIsUgly

優れたデータビジュアライゼーションがあれば、劣悪なビジュアライゼーションも存在します。Viz.WTF と Reddit コミュニティである r/DataIsUgly は、インターネット上にある、常識を逸した乱用や誤用、ベストプラクティスに従わないデータビジュアライゼーションを気軽な感覚で集めています。バーのサイズが不適切なチャートや合計しても 100% にならない円グラフなどは、最も劣悪なビジュアライゼーションの中でも最も優良な部類に入ります。これらのビジュアライゼーションは、データ抽出時に時間潰しの目的で見て楽しむのに適しています。ただし、Viz.WTF と r/DataIsUgly は、Junk Charts (前述) とは異なり、建設的な批評を提供するというよりは、笑いを誘うことに重点を置いています。